男女の性差による悩みを抱えやすい

 まず、女性エンジニアが挙げる悩みに、残業時間の多さがある。IT業界は他業界と比べると、圧倒的に残業時間の多い業界といえるだろう。残業時間が40時間ならいい方で、酷い時は100時間越えというエンジニアも少なくないのだ。女性エンジニアにとって、体力面で厳しくなるという悩みが大きいだろう。さらに、結婚・妊娠・育児とライフイベントがとても多く、その中でどうやって仕事と両立していくかという点も悩みの1つとなる。信頼のおける上司に相談し、今後のキャリアについて考えることが必要となるだろう。
 次に、職場の女性への対応である。これには2つのケースがあり、1つは男性のみが評価を得る場合だ。まだ古い慣習が残ったままの企業も数多く存在しており、男性だけが昇格できるといった不当な評価を受けることも考えられるだろう。もう1つは、反対に女性への過剰な特別扱いというケースだ。重い物の運搬や残業などの免除であり、通常であれば嬉しい対応となるがバリバリのキャリア志向の女性にとってはやきもきする悩みとなるだろう。このような場合には、性差のない対等な関係で仕事ができる職場を探す必要がある。
 しかし、不満点ばかりではない。IT企業のエンジニアは技術があればあるほど評価されるものであり、キャリアウーマンとして仕事をこなしていきたい人にはこれ以上ない環境だ。また、エンジニアの年収は他職種よりも100万円ほど高いという嬉しい点が存在している。課題が多く残るIT業界、性差のない環境づくりが急務だといえる。